またね。Qちゃん。(最期の日)

「またね、Qちゃん」
棺の中で眠るQの頭をなで
最後にかけた言葉です。


残念ながら
私の大事なQは6月14日の午後12時40分頃、永眠しました。
9歳の誕生日を迎えたばかりでした。
今はリビングから見える庭のつつじの下に眠っています。


埋葬の時「さようなら」という言葉は言えませんでした。
今もこれからも「さようなら」は言いません。
暖かい体は失ったけど
Qの魂はこれからも、ずっと一緒にいてくれるのですから。


Qに強制給餌をはじめて9日目から
はっきりとした回復の兆しがありました。


私もすでに四苦八苦した強制給餌にも慣れ
短時間で食べさせてやることができるようになっていて
シリンジへのフードの注入もスムーズにできていました。


日に3度の強制給餌を続けた結果
Qは11日の夜から自発的に食べ始め
13日(土)の午後からは強制給餌が必要ないほどの
食べっぷりで、体重も保持でき
胸も顔もふっくらとして
私は、もうQは完全復活したと思いました。


食べない間は不安で昼仮眠して夜は寝ないで見守っていたのですが
土曜日の夜はQの様子に安心しきって2時に寝てしまいました。
私が寝るときもペレットを食べていて
とても元気な様子だったのです。


翌朝、6時、朝の体重は47.0
前夜食べていたので1ccの強制給餌。
少し発情が収まった感じでした。
強制給餌の後、ペレットを食べはじめ
前夜と同じ元気な様子でした。


しかし10時頃から見るからに元気が無い様子がわかりました。
おろおろしながら
元気が無いQを小さいプラケースに移し酸素を注入してやると見事に回復しました。
かわいい声でしゃべっていました。


その後何度か酸素を入れてやり、温めていたのですが
11時半過ぎに見ると奥のほうにうつぶせに寝ているようになりました。
声をかけると元気なふりをして
一生懸命止まり木に止まるのですが右足が急に麻痺しています。
そして10分後には足が真っ白になっていました。


家族で集まりQをプラケースから出してやり温めながら見守りました。
Qは大好きな主人に頬をなでられながら顔をじっと見ていました。
呼吸も安定していて、つらそうでなく大きな目を開けて
「こっちもなでてね」と顔を左右に交互に動かして幸せそうな顔をしていました。


私はこのときQがこのまま死んでしまうなんて
全く考えもしませんでした。
「今はちょっと具合が悪いだけ、だってさっきまでペレットも自分で食べていたんだもの、
すぐに元気になる、そうだ、明日の朝一で先生に診てもらおう。
仕事は休んで朝一で行ってお水を抜いてもらえばまた元気になる。」


そんなことを考えていて、息子に「先にご飯食べてきて、交代でQちゃんを見てあげよう」などと
言っていました。
息子が1階に下りた直後、Qは羽を1回羽ばたくように広げて
主人の手の中で飛ぶようにして息絶えました。
主人はすぐに私の手にQを抱かせてくれました。


私の手の中ですっくと立ち上がり、あれ?Qちゃん起きたの?と言えるんじゃないかと思うほど
死んでしまったことが信じられず、号泣しながらQを呼びましたが
帰ってきてはくれませんでした。
丸い頭の黄色い羽は艶々と光り
頬の羽もふんわりとしたままくちばしにかかり、とても綺麗な顔で
ふっと息を吹き返す、絶対にそうだ、
Qちゃん、死んだなんて嘘だよねと何度も名前を呼びました。



      (いただいたお花に囲まれて)



強制給餌をしていた2週間あまり自力では食べないけど元気はありました。
発情の関係もあって
機嫌も良く1日中歌って踊ってプラケースの中で楽しそうにしていました。
強制給餌のフードで栄養も足りて胸も痩せていなくて羽も艶々ぴかぴかでした。
本当に辛そうに見えたのは日曜日の足が麻痺するあたりの20分くらいでした。
最期のときも酸素が効いて苦しくなかったと思います。
酸素室の用意をすることを教えてくれていた先生に本当に感謝しました。


奇しくも14日は私の母の命日で亡くなった時間もほぼ一致しています。
どういうわけか、私は母の命日が近づく頃、胸にざわざわとしたものを感じていたのですが
考えないようにしていました。
この予感をちゃんと直視して、運命が変わるようにすれば良かった。
悔やんでいます。

最後までQを見てくださった先生に先日お会いしたのですが
やはりQのお腹の中の「のう胞の房」が大きくなっていて
それが日曜日に急激に増えて内蔵を圧迫したのが
状態の急変の原因であろうとのことでした。


9年という永い月日を一緒に過ごした可愛い子でした。
人間の女の子のように思い大事に育ててきました。
どうしてかなあ。。。。
もういないなんて信じられないよ。


Qの部屋のアクリルケースを覗くといつものようにQがいて
「ぴきゃー」って言って、こっちに飛んでくるんじゃないかと思って
何度もQの部屋に行ってしまう自分の精神がおかしくなりそうで
早すぎると思ったけれど、涙をこらえながら
Qのものを片付けました。


今はQのいた場所に大きな写真と
籠とお花を飾っています。
今も生前、世話していた時間にQの部屋に行き
お水を替えたりペレットを供えてあげたりすることで
心の平安を保てています。

私にとってはQは最後の小鳥です。
もう決して飼う事はないと思いながら
力を振り絞って看病してきました。
今はまだ抜け殻で,仕事でもミス続き、、、
でも、もうしばらくしたら、きっと元気になります。


Qちゃん、病気を治してあげられなくてごめんね。
大好きなお父さんにあんまり会わせてあげられなくてごめんね。
Qちゃん、また明日もあさっても一緒だよ。
だから「またね」って言ってお墓にいれたんだよ。
いつまでも一緒にいてお母さんを見守ってね。

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そしてQを可愛がってくれた皆さん、Qを良く診てくださった先生にも心から感謝致します。
ありがとうございました。


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(大好きだった鏡とご飯を一緒に埋葬しました)

(雨が降っても濡れないように傘を差してあげています。)


powder rose sky
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息子が作った曲の中でここに載せた2曲は、Qが特に好きでした。
powder rose skyは、今聞いていると息絶えたQが再生して
薔薇色の夜明けの空を飛んでいるような気がします。


景ドライ
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これが息子の曲のなかでQの一番のお気に入りでした。
さびの部分では踊りながら歌っていました。
思い出の曲となりました。

よろしかったらQの供養として聞いてやっていただけると幸いです。

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